前回、もとの人の形がとりあえずできたので、続く予定は「顔を描いて髪と服をつけて、下絵のための人物つくりを早く終わらせる」だったのですが…これは10日間であっさり崩れ去りました。
計画はこんな感じに崩壊した
そもそも、チャッチャと終わらせるつもりだった「顔描いて髪の毛乗っけて服くっつけて」の、顔のところでムムムとなってしまった。
Blenderには、立体に直接描き込める感覚の「テクスチャペイント」という機能があるのですが、それが私の環境だとペンタブの反応がおかしかったりして作業が進まない。
ので、とりあえず顔だけなんとか書き込んで、その画像を保存して、別のソフトで開いて描き直す、ということをしてみた。
一番はじめの、テクスチャペイント画面のやつがいちばんかわいいじゃないか。あのカクカクしたやつが。
おかしい、何かがおかしい。
今見れば、位置もおかしいし、サブサーフかけたせいで下描きした時と形が変わったから変に見えるんじゃないか、という判断もできるけど…
このときはあまりの可愛くなさに動揺していたので、そんなことには気づかんかったのだ。
そして、思った。
そもそも、私の絵には顔の輪郭のパターンが色々あるのに、それをこの「もとの人」の変形だけで表現できるのか。せめて顔だけでも簡単にモデリングするべきじゃないのか。
ためしに、この右端のやつをモデリングしてみよう。
おかしい、何かがおかしい。
なんか体が立派すぎる。顔と体のバランスが悪い。そもそも、もとの人の頭部は丸くて大きい。その丸くて大きい顔とバランスがとれるように体を作ったのだから、顔の形や大きさが変わったらバランスも崩れるよね…。
とりあえず、せっかく作ったんだから体もなんとかしてみよう。
唐突ですが!
ここで突如、私のテクスチャペイントライフに希望の光が!
Blenderの3Dビューで立体を見ながら、別のソフト(GIMPかPhotoshop)で2Dペイントができるアドオンがあるとのこと! ありがたい紹介記事はこちら。
さっそくそのアドオンをインストールして使ってみました。私はPhotoshop持ってないので、フリーソフトのGIMPを使います。
試しに立方体に描いてみました。使い勝手はけっこういい。ペンタブではまだ試してないのでマウスでの感想ですが。
Blenderのテクスチャペイントの使い方がいまいちわからないということを別にしても、GIMPならレイヤーも使えるし、お絵描きソフトとしての豊富な機能も使えます。
それを、3Dビューの立体オブジェクトを見て確認しながら使えるというのがとてもありがたい。
おかしい、何かがおかしい。
「もとの人」から「簡単にバリエーションを作る」ことの、そう簡単にはいかない手強さにここで気が付き、もとの人計画は崩壊したのであります。
実体ではなく、パターンこそが「もとの人」
でも、崩壊の後には一筋の光が見えたりするもので・・・
顔のモデリングのために動画を色々見ていて、それが単純だろうが細密だろうがパターンとしては共通のものがあることに気づいて、このパターンこそが「もとの人」なのだという新たな発見をしたのです。
実体としてある「もとの人」を変形させるのではなく、下絵(完成予定)を見ながら、そのパターンを使って形を作っていく。部分部分は大きかったり小さかったり、短かったり長かったり、ちょっと複雑になったり、省略されたりするけれど、出来上がっていく過程は同じ、気持ちいいほど同じ。
そういうものがあるのだと確信しました。
そのパターンが身についてしまえば、もとの人を変形させるより、イチからモデリングするほうがずっと早くてキレイなのです、きっと。
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