先日「ストーリープロッター」というアプリを見つけて、さほど期待せずダウンロードしたんですが、使ってみたら…なんか手放せなくなりそうな手応えを感じました。
このネタ帳って、昔話のかけらてきなことができるよね??
昔話っぽいあれこれをネタ帳にためていけば、それを使ってプロットづくりができる。
そして、ネタをたくさんストックしてあれば、意外にもプロットはさくさく作れてしまうものでした。うれしくなったので、自分用メモも兼ねて、使い方をこの記事で共有しようと思います!
スマホ画面のキャプチャを使って進めていきます。(こんなにたくさんスクショ画像使ったらマズいのでは…と冷や汗かいてます)
ネタ帳&プロット作成支援ツール「ストーリープロッター」
無料で使えるけど、デバイス間同期はサブスクが必要
ストーリープロッターは、PC(ウェブブラウザ版)とスマホアプリが用意されています。
複数デバイスでの同期も可能(月400円、はじめの一週間は無料)です。
もしiPhoneとAndroid両方を使っている場合は、いったん両方で400円サブスクを購入する形になりますが、しばらくすると半額へ切り替える案内が届きます。案内にしたがって半額のサブスクを購入し、400円のほうをキャンセルする流れになります。たくさん端末を持っていても400円で使えます。
私はもちろん同期サブスク購入しました。
プロットはPCでがっつり書きたいけど、ネタはいつ思いつくかわかりません。そして、スマホでネタを入れたらプロットのアイデアもわいてきちゃう、、んですよね。ちょっとでも作っておけたら便利です。
同期ができなかったら他の端末で入力しなおしですけど、時間がもったいないです。2つ以上の端末で使うなら、同期しましょう!
ネタ帳がある
ちょっと思いついたことを書いておく。書いておくだけならノートやメモアプリでもできるけど、このネタ帳に書いておけば、整理や利用がしやすくて便利です。
タグや色で整理、フォルダ整理、プロット内で順番の入れ替え可能。もちろん、同じネタを何度も利用できます。
「新しいネタの追加」をタップでネタを追加できます。
「フォルダの追加」でフォルダも作れるので、ネタが大量になっても整理できます。
「ネタからプロットを作る」をタップすると、出てくるガイドに従って長さやネタを選択していって、プロットを作ることができます。
右下の「×」ボタンで、これらのボタンを隠す事ができます。もう一度押すとまた出てきます。
私のくだらないネタが入っててすみません…
「ネタの追加」でネタを追加する画面です。
色設定、タグ設定、フォルダがある場合はフォルダ設定、リマインド設定ができます。
画像の追加もできます。
リマインド設定は、「週末前・月の終わり頃・春前・夏前・秋前・冬前・自分で設定」から選べます。
自分で設定は月日で指定できます(年の指定はできないようです)
色設定はかなり細かくできます。
タグの編集を例に、色設定がどれだけ細かくできるかを見てください。
右上のタグアイコンを押すと、タグの編集ができます。編集したいタグをタップして編集します。
色編集の色数の多さにビックリですよ。
左にある丸の、下から7番目の濃い黄色をタップした状態。丸一つに対してこんなにバリエーションがあるんです。
そして、使っている色にはタグ名が入るので、重複を避けることができます。(PC版は名前が入らないので注意!)
プロット作成支援がとても助かる
ぼんやり紙やパソコンに向かっていてもちっともはかどらないストーリー作りですが、このストーリープロッターを使っていると「ぼんやり」が格段に減ります。
ガイドが出てくれて、どんな内容を入力すればいいのか書いてあります。それに答える形で入力していくことができるので、アタマ真っ白にならずに済みます。ちゃんと作業が進みます。
ちなみにこのアプリのガイドには根拠があります。
このアプリには脚本の聖書と呼ばれる「シドフィールドの脚本術」「save the cat」をはじめとする10以上の脚本の参考書のエッセンスを存分に詰め込んだアプリです
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hhatamanga.storyplotter
すばらしい。こういうの大好き。
ネタからではなく、まっさらな状態からプロットを作りたいときは、画面右下の「プロット帳」アイコンをタップします。
プロット帳の画面になったら、「プロットの追加」をタップします。
すると、プロットの長さを決める画面になります。6種類の長さを選べます。
それぞれ、マンガ・小説・映像の長さだとこれくらいだよっていう目安が表示されます。
画像で見てみましょう。
プロットの長さは「超短編」から「超長編」、+自由
私、短編未満しか書いたことなかった。ポリポリ…
ガイド付きのプロット雛形がありがたい
長さを選択して「書く」をタップします。
すると、ガイド付きのプロット雛形が出てきます。これも6種類見てみましょう。
まず、超短編の画面で、上部のアイコンの意味などをさらっと紹介します。
題名は、作成した日時が自動的に入ります。が、タップすれば変更できます。
題名の横にダウンロードボタンがあります。プロットをテキストファイル(.txt)でダウンロードできます。さらに、キャラ設定一覧のテキストファイル、キャラの相関図画像(.png)も一緒にダウンロードできます。
その右のアイコンは「長さを変える」ボタンです。
いちばん右の「?」はヘルプです。それぞれの画面でヘルプをタップすることで、使い方が表示されます。
1つ下の段に移ります。「プロット」は今開いている画面。
「世界観」「キャラ」「テーマ」でそれぞれの設定画面に移り、設定ができます。
「タグ付け」では、作成中のプロットに、色の設定・タグの設定・フォルダ設定ができます。
画面右下の「縮小」は、本文を隠して見出しだけの表示にしたり、さらに余白を減らして表示したりします。全体的な感じをチェックしたいときに使えます。
「見出しの追加」では、見出しと章を追加できます。
※画面に出ている『舞台とキャラクターの関係性の紹介』といった文章は見出しなので、タップして変更します。
見出しの横の4本線のアイコンをドラッグすると、順番の入れ替えができます。
プロットを作る流れとしては、
- 見出しの下の「+」をタップすると、「ネタを書くか、すでにあるネタから選ぶ」画面になります。できたらチェックボタンをタップすると、プロット内にネタが追加されます。
- 次はそのネタをタップして、あらすじを作ります。誰と誰が何をしてどう話が進むのか、など書き込みます。
- その次はそのあらすじをタップして、シーン、カット、セリフを書き込んでいき、ストーリーを書き進めます。
こんな感じです。
では、残りの画面も見てみます。超短編では見出しだけでしたが、短編から超長編では見出しの下に詳細(例:~)が追加されています。もちろん見出しと詳細は変更できます。
あと、左側の緑色の部分には、書き進めていくと進捗状況が%表示されます。
短編に比べ、中編ではサポートストーリーが加わっていますね。
次に、長編と超長編も見てみます。超長編は長くなりすぎるので一部省略しております。
超長編になると色んなものが加わっていますね…。
私には無理です!助けて!
最後に、長さ「自由」の画面です。
超短編から超長編まで、いちおうガイド付きでプロットの雛形は用意されていますが、それにとらわれたくない場合もあると思います。
独自のストーリー展開パターンを持っている人もいると思います。
その場合は「自由」が使いやすいと思います。
また、案内に出てくるように、情報整理として使うためのプロットをひとつ用意しておくと便利かもしれません。
世界観と時系列の設定(追記しました)
2021.7.11追記:世界観のタブで「時系列」が設定できるようになりました!
プロットをひとつ開いて、世界観タブをクリックすると、年表のようなものがあらわれます。ここには、「出来事」と「時代」を追加することができます。
こんな感じのことができます。出来事には、期間を設定することもできます。
「時系列」の文字の横のアイコンを左から順に。
「検索」虫眼鏡アイコンで出来事の検索ができます。
「年表拡大表示」+虫眼鏡アイコンで年表の拡大表示ができます。最大で5分ごとの表示になります。
「年表縮小表示」-虫眼鏡アイコンで年表の縮小表示ができます。最小で1000年ごとの表示になります。
「ダウンロード」時系列を画像でダウンロードできます。
「タグの編集」タグの編集ができます。
「ヘルプ」親切なヘルプがでます。
出来事の設定画面はこんなかんじです…と書きながら、アイコンが選べることに気が付きました!すごーい!
出来事の年月日は、年だけでも、こまかく年月日時分でも設定可能。年を設定するときは、設定した時代を参照できます。
年表では同じ年じゃないように見えるので一瞬?って思いましたが、私の時代設定が同じ年の1月と12月だったせいです。^^;
違う年に設定すればちゃんと違う年として表示されるのでご心配なくです。
出来事に期間を設定したときの表示。こちらも何時何分まで設定可能。
時代を追加するには、右下の「時代を追加」アイコンをタップします。アイコンが出ていないときは、「+」ボタンをタップするとアイコンが表れます。
名前と期間を設定します。色の設定もできるので、色分けしておくと見やすそう。
時系列の下の「設定」部分です。ここは以前からあった部分です。
テーマ、キャラの設定
プロットごとに「世界観」「テーマ」「キャラ」を設定できます。こちらも画像で。
世界観とテーマは長さに関わらず共通です。キャラは超短編・短編までと中編~超長編で、ちょっとだけ違います。
違いは、デフォルトで入っているキャラの人数。でもキャラは追加できるので、実質違いはないといえます。もちろん「主人公」などの文字は変更して使います。
このキャプチャでは消えちゃってますが、右下に「+」ボタンが出るのでタップしてキャラを追加できます。(下までスクロールしきってしまうとボタンが消えます。少し上にスクロールし戻してあげるとボタンが出てきます。)
相関図部分は「アイコンの選択・移動」「グループ選択」「全体移動」「拡大縮小」の操作ができます。矢印をタップすると、種類・色・文字を変えられます。矢印には色ごとにタグを設定することもできます。
キャラのグループ設定ができて、相関図に反映されます。家族や会社でグループにして色を設定しておくと、相関図がわかりやすくなるかもしれません。
また、相関図はいくつも作れます。
以下、矢印とグループの設定ウインドウ。
相関図の矢印をタップすると、設定ウインドウが出ます。
文字と、矢印の種類や色を変更できます。
また、矢印の色にタグをつけておくと、色選択画面の色の横にタグが表示されます。(画像はタグ設定していない状態です)
グループの中にグループを追加することもできるようです。
キャラ設定はとことん作り込める
ストーリープロッターはキャラの設定を詳細に作り込めるようになっています。
私は短編未満の話しか書いたことがないので(というより、人の内面をあれこれ考えてると辛くなったりもするので)キャラ設定はほとんどしていません。
でも、作り込みたい人にはこれは相当に使えるんじゃないでしょうか。
画像が長くなりすぎるので途中省略しております。
キャラクター設定の内容は同じなんですが、「物語上の役割」がちょっとステキだったので。
もちろん他のところと同じく、名前や役割は変更できます。
この他に設定があれば「新しい設定の追加」ボタンで追加することもできます。
その下にある、色付きの設定は追加ができない?ようです。こちらも少しだけご紹介します。
設定項目はたくさんありますが、もちろん全部埋める必要もないわけで…
私のような短編未満の人間でも、ストーリーに関係してきそうなところを押さえておくといいのかなと思いました。
あるいは、これを眺めて妄想しているだけでも、新たなネタが見つかったりしそうですしね。
まとめ
ネタ帳&プロット作成支援ツール「ストーリープロッター」はとても良さげなアプリだからみんなで使おうよ!ということを伝えたくてこの記事を書きました。
普段からネタをたくさんストックしておけば、プロットづくりがさくさく進むんだな…ということをこのアプリは教えてくれました。ネタのストック大事です。
もう10年以上も何も書いていない私ですが、また何か書いてみたくなりました。…というか、そんな気分になりかけていたところにこのアプリを見つけたので、本当に書いてみたくなっています。
最後になりましたが、ストーリープロッターの開発者さんへ。このアプリを作ってくれて、本当にありがとうございます、感謝しています。
アプリのスクショ画像をいっぱい使いました、すみません。(_ _;)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◆
コメント
日本語に変えたいのですが なぜかドイツ語人あってしまい困っています。
どうすればもどれるのでしょう
教えてください
感謝します
ごめんなさい、私にはわからないので、アプリの公式に問い合わせてください。
X(Twitter)は https://twitter.com/MangaCreatorInf
公式に記載されている連絡先は mangacommataracreator@gmail.com
です。
よろしくお願いいたします。