【絵のこと】自分が作ろうとするものをはっきりイメージしてみる

つねに昔話のことは頭にありながら、実際はその「自分なりの作品のかたち」がはっきりイメージできていないまま今日に至る、という感じです。
なので、自分は昨年なにをして一年すごしたのだろうとふり返ってみました。

昨年をふりかえる

  • 1月:室内スケッチの精神的負担がすごいことに気付き、楽しい絵もかこうとする。絵本を作ろうと思う
  • 2月:キンドルとパブーで絵本を出版しようとして、EPUBの作り方などやってみている。キンドルペーパーホワイトを購入。もっと気楽に、ローラがしゃべる昔話みたいなのがあったらと考える(私はもう疲れたよ!と書いてる)
  • 3月:昔話について少し考えている(昔話は普通の話し言葉で伝えられたのだと強く思う)。「小澤俊夫 昔話へのご招待」というラジオ番組を発見。アーカイブを聴く。
  • 4月:作品倉庫サイトリニューアル。「再話」という言葉の意味について考え直す。
  • 5月:動画をブログにのせる手段としてYouTubeに登録する
  • 6月:スケッチのために小麦粘土で遊ぶ。
  • 7月:芯材を使いたくて、別のタイプの粘土(クレイトーンと石粉粘土)を購入。YouTubeの動画に字幕をつける方法を調べ、解説動画を作る。
  • 8月:体調があまり良くなくておもに休む。続けるつもりがなかったのでブログには書いていないが、UTAUで遊んでた。
  • 9月:動画編集フリーソフト「AviUtl」に出会う。このソフトのカメラ制御機能で、不思議な3D空間の感覚を知り、3Dソフト「Blender」にも出会う。
  • 10月:ほとんどの時間をBlenderに費やしていたと思う。使い方やモデリングのしかたといった基本的なところをクリアしたい一心だった。
  • 11月:久々にお絵かきソフトで遊ぶものの、すぐBlenderに戻る。まだモデリングが思うようにできない。
  • 12月:モデリング以外の、Blenderでやってみたかったことをやってみる(モデリングしたものに画像を貼りつける、瞼や口を動かす、目線を動かす)。モデリングはもう少し練習が必要。そして次は身体をうまく動かすためのアーマチュアの組み方をおぼえることという課題を作ったあたりで一年の終わり。

ざっとこんな感じ。

それから、たぶんYouTubeに登録したのがきっかけで「絵本じゃなくアニメーションもありかな?」と思うようになりました(このへんはブログには書いていませんが)。
後半で電子書籍やリトルプレスの話がぱったりと出なくなったのはそのせいです。
(電子書籍による絵本と粘土は中途のままフェードアウトしております。すみません…)

といっても膨大な量の絵を描くの大変なので、画用紙に絵を描いて切り抜いて棒をつけてビデオカメラの前で動かす人形劇風なのはどうだろうと考えました(笑)。

でもそれは思い直して、フラッシュアニメーション(フリーソフトのSUZUKA)や、絵にボーンを入れて動かせる面白いソフト「Anime Studio(日本語版はアニメクリエイターという名前で販売されている)」の試用版を試してみたりしました。
Anime StudioはフリーソフトAviUtlのカメラ制御と比較すると、絵をじかに動かせることがとても魅力的でした。残念ながらどちらも絵に厚みがつけられない(真横にくると何も見えない)のですが。

そのすぐあとにBlenderを見つけ、それからはBlenderにドップリはまってしまい、おおっぴらにブログにも書くようになりました。

というわけで現在は、「自分なりの作品のかたち」の中に、アニメーションも選択肢のひとつとして大きな部分を占めています。

はっきりイメージしないと、そこに向かえない

「色々やりながらも向かっているところは同じだ」と思っていましたが、実際はそれをはっきりとイメージできないことに気が付きました。

言葉でいえば
「昔話のようなお話から作られた自分のイメージの世界を表現する」
とか
「昔話みたいなお話はパーツの入れ替えみたいに楽しく作れるかもしれないことを確信したい」
というふうになるのですが…

範囲が広すぎて、具体的な作品の形が見えないので、それをさぐりながらBlenderやデザインの練習をするということになってしまいます。
ところがBlenderはいろんなことができるので、どんな作品を作るのかはっきり決めないと無駄な時間を使ってしまうことになるのです。

要は、リアルな絵にするのか、あえて二次元的な絵にするのか。
リアルなアニメーションを作りたいと思っているわけではないはずなのに、モデリングを練習しているとどうしてもリアル方向に走っていってしまいます。鼻の穴をうまく作りたいとかいうことに時間を費やしたりしてしまうのです。(今まさに鼻の穴に向かいながら心の中で「?」と感じています・・・)

どんな作風が自分には適しているのか、ロボットみたいな簡単な形なのか、思い切り二次元的にするのか。たとえば、ボーンで動かせることと3D空間が使えることだけを活かしてあとは二次元に徹する?とか。

アニメーション自体も、普通に動き回るアニメーションなのか、スライドショーみたいな動画にするのか、電子書籍やリトルプレス(絵本)はどんなふうにするのか。
そしてどんなデザインができるようになればいいのか。ということも。

ここまで書いてきたら、「ボーンで動かせることと3D空間が使えることだけを活かして」あとは「切り紙」で構成してみることと、「それを画像出力して絵本に使う」のがいいかなと少し考えがまとまりつつあります。
画用紙に絵を描いて切り抜いて棒をつけて人形劇」の延長ですね。(笑

実際にどんな絵になるかを確かめないと何ともいえませんが、3Dの現実感と切り紙が動く非現実感の混ざった不思議な感じ、AviUtlのカメラ制御で作った動画の不思議な感じ、あれをもっと高めていくのが、たぶん私の向かうべきところなんじゃないかなと思います。

確信ではありませんが、少なくとも、楽しそう。

絵コンテに関しては、昔話の特徴であり面白さでもある繰り返しをとにかく活かすことを以前から決めています。決めているのはそれだけ。
まだ絵コンテ以前のところでつっかえているので、とにかく抜け出さなければ。

この記事を書いた人
たまに、加賀 一
そだ ひさこ

子ども時代はもちろん、大人になっても昔話好き。
不調で落ち込んでいた30代のある日。記憶の底から突如、子ども時代に読んだ昔話の場面がよみがえる。その不思議さに心を奪われて、一瞬不調であることを忘れた。自分は昔話で元気が出るんだと気づいた。

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