この間のお散歩に、お財布やら鍵やらが入ったカバンを家に忘れて、帽子と手袋と牛乳入りの手提げ一つで目的地に到着し自分のアホさに愕然としました。
買い物しようと町まで出かけて財布を忘れたサザエさんを「ありえないよなー」と思っていたのは遠い昔の思い出です。
年末に試し印刷だけしてそのままだった糸綴じ用の小昔話ですが、二月に入ってからやっと穴をあけて綴じてみました。
参考にしたサイトは
BOOK BAR 4の糸だけ製本
参考にした本は
ワープロで私家版づくり―編集・印刷から製本まで
です。「ワープロで~」のほうは幸運にも製本材料屋さんに置いてあったので買うことができたのですが、Amazonではもう入手不可のようです。ご覧になりたい方は図書館などを探してみると良いかも。
糸だけ製本で紹介されているのは文庫本サイズなのですが、私のはA5サイズ(A4二つ折り)で230ページくらいあるので糸だけではちょっと頼りない気がしました。で、本にあったハードカバーの背の作り方を参考に、背にボンドをつけて少し固めて、補強に和紙(寒冷紗のかわりに)を貼りました。

あまりきれいでないので写真を見せるのは気が引けますが、、
本文用紙はキャノン普通紙、前後に貼ってあるのは表紙代わりのつもりで厚めの色つきOA用紙を二枚重ね二つ折り。和紙は和綴本にしたときの残り、ボンドは普通の木工ボンド。綴じるのに使った糸は洋裁用のボタンつけ糸。

失敗だなあと思ったのは、ボンドを水で薄め過ぎたこと。それから、糸で綴じてページが全部つながったものだから安心してしまって、背にボンドを塗ったり和紙を貼ったりするときにクリップなどでしっかり押えてなかったこと。
なにしろその目的がよくわからなかったのでボンドを塗りやすくなるまで薄めてしまい、折と折の間に入り込んでページの根元がちょっとくっついちゃったり、糸を通すための穴からも少し入り込んでしまったりして、きれいに開かないページがちらほらできてしまいました。
たぶんボンドは、糸で綴じただけの紙の束(折)同士がぱかぱか動かないように安定させるためなのだと解釈。なら無理に薄めなくてもいい感じかも。それから、本来なら背の部分を板で挟んで万力でしめて固定すれば余分な隙間もできないし、背の幅がだらしなく広がることもないんだよねきっと。
当初は背に補強をする予定じゃなかったのですが、補強が必要ということがわかったので、次からはこの部分を隠すべくカバー状の表紙をつけることに決定。そして表紙はもちょっと厚みがあったほうが良かった。家にあった材料使ったとはいえペラペラ過ぎでした。
そして、仮にではあるけれど本の形にしてみて思うのは、読みやすい!ということ。
モニタより印刷物のほうが読みやすいのはわかっていたけれど、いくら印刷物だからといっても、ペラ&パンチ穴&ファイルより、本の形に作ってあったほうが、読むときの手軽さが断然違いました。ファイルを開くのは面倒くさいし片手で持って読んだりできないけど、本を開くのには面倒も何もないし寝転がって読める。まして、こんなに開く本ならば読んでるあいだ本を開きつづけるために手の力で押えてなくて済む。写真の背の部分見てください、二つ折りになっちゃってます。なんじゃこりゃ(笑
本がでかいのではなく、ちゃぶ台が小さいのです。布かけたちゃぶ台です

ページ抜けなどはなかったので、年末に本と一緒に買ってきた「ハードカバー製本材料セット一冊分七百円也」を使ってハードカバー仕立てで一冊作ってみようと思います。ああ面倒くさそう。
コメント
製本、化粧建ちで調べていたらここにたどりつきくました。
書いた小説をモニターで読むのもいいのですが、製本すると読みやすいし。
表紙も変えたりできるし。
参考になりました。
三ノ宮さま
コメントどうもありがとうございました。
古い記事ですが、ご参考になってよかったです。
私自身、製本についてのもろもろが途中のまま何年もたってしまっています。
が、今でも、ソフトのマニュアルなんかがPDFで「あっちこっち見るのが面倒だなあ」と思ったときは、印刷して糸で中綴じして使っています。
(ページ数多いと分厚くなっちゃいますけど…笑)
紙もモニターも一長一短ですよね。