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着たきりスズメ

部屋で落ちついて座っていられなくて外に出た。
イライラしてお話に向かう事ができない。

こもり続けていると時々こうなる。
土日の散歩は何の効果も無しかい。

外へ出ようにも着たきり雀。
無頓着と貧乏の成れの果て、というか、
あまり着たいと思わないものにお金を出すのが勿体なくて毎年やり過ごし。
どうせ何でもいいなら今着てるものでいいじゃん、てか。
さいきんは歳も歳なのであまりみっともない格好でいてはいけない気になってきたのだが、
ああ面倒くさい、
裸で歩きたいくらいだ。

図書館へ行って十三年ぶりにファッション誌をめくり何故か癒され、
日暮里の生地屋を何軒も見て歩いて楽しくなり、
でもたくさん見過ぎて疲れたり。
そのあとユザワヤへ行ったらなんだかどれもこれもつまらない生地で期待外れて、でも、
外の空気と日ざしのおかげで気分はだいぶ落ち付いた。
たくさんのきれいな生地で目と心の保養ができた。

夕方スーパーで買ったマリービスケットをつまむ。
税込百円の安っぽい味が丁度いい。
結局これが今日の収穫。

*  *  *

この記事を書いた人
たまに、加賀 一
そだ ひさこ

子ども時代はもちろん、大人になっても昔話好き。
不調で落ち込んでいた30代のある日。記憶の底から突如、子ども時代に読んだ昔話の場面がよみがえる。その不思議さに心を奪われて、一瞬不調であることを忘れた。自分は昔話で元気が出るんだと気づいた。

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