手製本、私のその後

2018.6.6追記 現在はこのブログにPDFは置いてありません。ごめんなさい。

このブログの横に何やら親切気にPDF書類を置いてあるのだけれど、これはページの順番が綴じ用に入れ替わっているから、印刷したらもれなく折って綴じなければならない。そのまま読めないと不便かも。と、最近思っていました。(自分自身も面倒がり度がパワーアップしているせいかな…)
印刷した人には不便だし…というよりも、中綴じ用にページを組んだPDF書類を作るのがけっこう大変な作業だったもので、新しい作品をまたPDF書類にする気力が出なかったのですよ。
なのでもっと、ごく普通にA4サイズの紙に印刷したものを、いやむしろA4サイズのいろんな好きなものを、ひとつにまとめる方法が欲しいな、と思っていました。
試してみたい方法があったので、試すためにとりあえず、A4サイズの書類を用意しなくては。

てことで、ようやく一昨日あたりからwordを触りはじめ、美人鏡を使って書類を作成してみました。A4サイズ縦書き二段組みで14ページになりました。そしてPDF形式で保存。
wordを使う最大の目的は「PDF書類をつくる」ことでしたが、簡単にできました。
そしてAdobeReaderで印刷。これでA4書類の用意ができた。

でもそのときに、印刷ダイアログの「ページの拡大/縮小」の項目に「小冊子の印刷」というのを発見。ああ、ネット徘徊中に読んだことがあるけど私の古いMacではできなかったやつだと思い出し、さっそく試しにその小冊子印刷で印刷してみました。
そしたら。
一枚の紙の裏表に4ページ分の書類を、折って重ねて真中をホッチキスでとめて中綴じ小冊子を作れるように、順番を自動的に並べ替えて印刷してくれる。だから、もとのPDF書類はごくあたりまえに1ページ目から順番に並んでいればいい。
つまり、PDF書類のページが順番通りで良いのなら、大きいモニタでPDFのまま読むことができる。普通に印刷したものをペラのまま読むこともできる。しかもこのように小冊子印刷指定をすれば中綴じで本にすることもできる。カンタンだ!
これは・・・製本してほしいPDF書類を作る人間にとってはかなり負担が軽くなる、うれしい機能ではないですか。新しめのAdobeReaderをお持ちのみなさんはこんな便利な機能をすでに使っておられたのですね。ふにゃー。

ただ、A4書類をA4の紙に小冊子印刷モードで印刷するということは、A4書類をA5の大きさに縮小印刷するということになるので、字が、ちっちゃい。細かい字も見える若い人なら紙の節約になって良いけれど、老眼にはツライ。
なら、はじめからその大きさで書類を作ればいい。つまり、A5サイズの書類を作ればいい。それをA4の紙に小冊子印刷モードで印刷すれば、もとの大きさとほぼ一緒。ということでA5の書類も作って印刷してみました。これもなかなかいい感じに印刷できました。わーい。

なので・・・
すでにサイドバーに置いてあるPDF書類を入れ替えることにします。そして今度は一編ずつをそれぞれひとつのPDF書類にして、好きな作品だけを印刷できるようにします。新しいPDF書類ができ次第入れ替えます。
新しいPDF書類は、本の体裁をなさない、つまりペラ一枚で動き回る(?)可能性も考慮して、各ページのヘッダーに作品名と著作者名を入れさせていただいています。少しうるさいけどお許しください。そのかわり、目次も奥付もありません。本文のみです。

A4サイズの書類を用意する、から話がそれてしまいました・・・

この記事のタイトルがPDFではなく「手製本」なのは、本のカタチにすることについてもっと書きたかったからなのでした。
自分の作品を製本してみたいと思いはじめたときには、きれいな本を作りたいと思うあまり、余白や文字数行数に色々苦心し(腐心し)ながら、そして書籍用紙を買ってきてみたり、ハードカバーに挑戦しかけて挫けてみたり、自分の不器用さを思い知ったり、色々疲れる時間を過ごしてきました。楽しかったけどね。
はじめは全部を厚い一冊にしようとしたのだけど、それは、自分の作った何篇もの物語が一冊にまとまって「本」というかたちをとっている、そのことにたいしてちょっといい気分になりたかったんです。まあこれは自分だけのことだからいいとして。

現在、サイドバーに何やら親切げに置いてるPDFもきっとその「ちょっといい気分に」という思いがあるんですね。私の本を印刷して!私の本を組み立てて!私の!というような・・・ををを(汗)
そして自分の書いたものを他人に本として持ってほしいという私のほうからの一方的な思いを他の方法でカタチにしようとすれば、自分でたくさん印刷して売るなり配るなりすればいいんだろうけれど、それは大量にコピーして機械的に綴じた、たいして面白味のないモノになるんだろうな、というのは確実なこと。

今思うのは、好きなものを本みたいなカタチにまとめる、簡単で個人的で楽しめる方法があるといいんじゃないかなぁ、ということ。
印刷するためのデータを作るのもラクで、印刷自体も簡単で、まとめる作業も楽しくて、っていう。
「アルバムに写真を貼るみたいな、クリアーファイルにいろんなものを入れて行くみたいな、そんなこと」を、製本なんてたいそうな事ではなくてもっと「気軽で日常的で、作る楽しみも含んだ工作的な方法」で、一冊と呼べるものにまとめられたら。
・・・たぶん、もうすでにそういう手工芸的なものが存在するのだろうけれど、それらを丁寧に習ったりするのではなくて、もっと生活的に家事をするように普通の感覚で自分の思うままに「好きなものをまとめる」ことができたらな、と。
もちろん印刷したものじゃなくても、いろんな好きなものを集めて、それらを貼ったり、折ったり、書きこんだり、綴じたり、縫ったり(?)して「一冊」を作るのが、もっと生活の中での日常的なことになったら、、

そして、それぞれの「一冊」のどれかひとつの中だけにでも、私のインチキ昔話が紛れ込んでいたらこれは本当に嬉しいだろうなぁ、と思うのでした。

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この記事を書いた人
たまに、加賀 一
そだ ひさこ

子ども時代はもちろん、大人になっても昔話好き。
不調で落ち込んでいた30代のある日。記憶の底から突如、子ども時代に読んだ昔話の場面がよみがえる。その不思議さに心を奪われて、一瞬不調であることを忘れた。自分は昔話で元気が出るんだと気づいた。

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