三題噺ノート(作品)

三題噺ノート(作品)

「旅人とライオン」

旅人とライオン 昔々。旅人が、森の中で道に迷ってしまいました。そして困ったことに、間もなく日が沈んで、すぐにあたりは真っ暗になってしまいました。旅人は空を見上げました。空にはまんまるの月がぽっかり浮かんでいて、その月の下のほうには、小さな四...
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「恐ろしい火」

恐ろしい火 昔々あるところに、鬼が一匹おりました。鬼はたくさんの悪さをしたので、どこからも追い出されてしまい、行くところがなくなってしまいました。鬼はとぼとぼと歩いて、この世のおしまいのところまで歩いてきました。するとそこには恐ろしい火が燃...
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「素晴らしいパン」

素晴らしいパン 昔々あるところに、鳥がいました。鳥はあるとき、猟師のわなにかかってしまいました。鳥がわなから逃れようとして暴れていると、そこを泥棒が通りかかりました。鳥は必死で言いました。 「お願いです、私を助けてください、猟師が来る前に...
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「猫とお針子」

猫とお針子 昔々あるところに、お針子の娘がおりました。お針子の娘は、お城で、たくさんの他のお針子達と一緒に働いていました。この娘はとても腕が良く、他のお針子よりもうんと仕事ができたので、お姫さまのお召し物はいつもこの娘が縫うことになっていま...
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「宝の雲」

宝の雲 昔々あるところに、お爺さんがひとりおりました。お爺さんはもう長いこと生きて、毎日一生懸命働いてきました。  ところがお爺さんは、ある年の大晦日に、ふと、こう思いました。 「来年は、ひとつ、怠けて暮らしてみよう。今まで一日も休まず...
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「秘密の扉」

秘密の扉 昔々あるところに、秘密の扉がありました。この扉のそばには、二人の番兵が立って、扉を守っていました。ところが、この扉の向こうに何があるのかは、誰も知りませんでした。  あるとき、番兵のひとりが言いました。 「なあ、扉の右側の番兵...
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「壺の中の魔法使い」

壺の中の魔法使い 昔々。広い海のまん中に、タコの町がありました。タコの町では、たくさんのタコたちが、楽しく暮らしておりました。  あるとき、タコの町に、大きな壺が落ちてきました。タコたちはみな壺のまわりに集まって、これはいったい何だろうと...
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「王様と占い師」

王様と占い師 昔々あるところに、王さまとお后さまがおりました。あるときお后さまは、たいへんかわいい男の子を生みました。王さまとお后さまは、この王子の誕生を祝って、大宴会を開きました。宴会にはたくさんの人々が招待されました。この中には、たいそ...
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「小鳥と揺りかご」

小鳥と揺りかご 昔々あるところに、大工がひとりおりました。大工には、優しい奥さんと、生まれたばかりの可愛い赤ちゃんがおりました。  ところがあるとき、奥さんが重い病気になりました。そして、大工と小さな赤ちゃんを残して死んでしまいました。大...
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「黒い太陽」

黒い太陽 昔々あるところに、戦士がひとりおりました。戦士はたいへん腕の立つ男で、世界中のありとあらゆる悪者をひとりで倒してしまいました。  しかし、この世の中にあとひとり、この戦士にも倒せない悪者が残っていました。その悪者は、黒い太陽でし...
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「町長さん」

町長さん 昔々あるところに、大きな町がありました。大きな町のまん中には、町長さんの家がありました。  この町の人たちは、よく道に迷っていました。そこで町長さんは、家の前に椅子を置いて腰かけて、道に迷って困っている人に道を教えてあげていまし...
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「小さなツノ」

小さなツノ 昔々ある町に、小学校がありました。この小学校には町じゅうの子どもが通っていました。子どもたちはこの学校で、いろんなことを教わっていました。  後ろ向きに上手に走る方法を教わったときは、子どもたちはそれはそれは一所懸命に練習しま...
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「小鳥じいさん」

小鳥じいさん 昔々あるところに、たいへん歳をとったお爺さんがおりました。お爺さんはすっかり足腰が弱っていたので、寝床の上に横になって暮らしていました。ご飯も寝床の上で食べました。息子や孫と話をするときも寝床の上でした。  ある日、家族がみ...
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「墓石にとまったセミ」

墓石にとまったセミ 昔々あるところに、古い小さなお墓がありました。あるとき、お墓の前を旅人が通りかかりました。旅人はおなかがすいてふらふらになっていました。そして、小さなお墓に供えてあったおはぎを見つけると、ひとつもらって食べました。おかげ...
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「鈴の島」

鈴の島 昔々あるところに、小さな島がありました。その島のまん中には、鈴のなる木がありました。この木の鈴は、とても綺麗な音で歌うので、近くを通った船の乗組員はみな不思議な気持ちになって、方向を見失い、陸に帰れなくなってしまいます。世界中の海に...
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