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作品

三題噺ノート(作品)

「小さなツノ」

小さなツノ 昔々ある町に、小学校がありました。この小学校には町じゅうの子どもが通っていました。子どもたちはこの学校で、いろんなことを教わっていました。  後ろ向きに上手に走る方法を教わったときは、子どもたちはそれはそれは一所懸命に練習しま...
三題噺ノート(作品)

「小鳥じいさん」

小鳥じいさん 昔々あるところに、たいへん歳をとったお爺さんがおりました。お爺さんはすっかり足腰が弱っていたので、寝床の上に横になって暮らしていました。ご飯も寝床の上で食べました。息子や孫と話をするときも寝床の上でした。  ある日、家族がみ...
三題噺ノート(作品)

「墓石にとまったセミ」

墓石にとまったセミ 昔々あるところに、古い小さなお墓がありました。あるとき、お墓の前を旅人が通りかかりました。旅人はおなかがすいてふらふらになっていました。そして、小さなお墓に供えてあったおはぎを見つけると、ひとつもらって食べました。おかげ...
三題噺ノート(作品)

「鈴の島」

鈴の島 昔々あるところに、小さな島がありました。その島のまん中には、鈴のなる木がありました。この木の鈴は、とても綺麗な音で歌うので、近くを通った船の乗組員はみな不思議な気持ちになって、方向を見失い、陸に帰れなくなってしまいます。世界中の海に...
三題噺ノート(作品)

「床の間のお爺さん」

床の間のお爺さん 昔々あるところに、お爺さんが一人で暮らしていました。お爺さんは、畑で野菜を作ったり、川で魚を釣ったりして、のんびりと暮らしておりました。  ある夏の日、お爺さんのところに、子どもがひとり、遊びに来ました。その子どもは、お...
三題噺ノート(作品)

「風呂屋の煙突」

風呂屋の煙突 昔々ある小さな町に、小さな金物屋がありました。金物屋には、気のいい主人がぼんやりと座って、外を眺めておりました。今日の金物屋は、暇でした。今日のお客といえば、タワシをひとつ買いに来た、お風呂屋さんの丁稚がひとりあっただけでした...
三題噺ノート(作品)

「アリのランプ」

アリのランプ 昔々ある町に、腕のいいランプ職人の男がいました。ランプ職人の男には、作れないランプはありませんでした。お客がどんなに難しい注文をしても、翌日には注文どおりのランプがきちんと出来上がっていました。だから、男は町ではちょっとした有...
三題噺ノート(作品)

「役立たずの魔法」

役立たずの魔法 昔々あるところに、魔法使いがおりました。ところがこの魔法使いは、何の役にも立たない魔法しか使う事ができませんでした。ですからこの魔法使いは「皆が困ってしまうような魔法を使ってみたいものだ」と思っていました。  あるとき魔法...
三題噺ノート(作品)

「仕立屋の息子」

仕立屋の息子 昔々あるところに、仕立屋の夫婦がおりました。夫婦にはたいへん美しい息子がおりました。息子は父のもとで仕立屋の修業をしていましたが、今ではすっかり腕を上げ、どんなものでも仕立てられるほどになっていました。  あるとき、仕立屋の...
三題噺ノート(作品)

「珍しいフライパン」

珍しいフライパン 昔々ある町に、大きなお屋敷がありました。お屋敷のまわりには豆のつるが伸び放題に伸びていて、お屋敷を取り囲み、お屋敷の姿をすっかり隠していました。だから皆は、ここにお屋敷があったことなどとっくに忘れてしまっていました。このお...
三題噺ノート(作品)

「羊の毛皮」

羊の毛皮 昔々ある国に、王さまと、歳の若いお后さまがおりました。お后さまは大事な公務をほったらかして遊んでばかりいて、王さまがいくら言い聞かせても、またすぐに遊びに行ってしまうのでした。  あるとき、お后さまはいつものようにお城を抜け出し...
三題噺ノート(作品)

「子どもと鴨」

子どもと鴨 昔々あるところに、子どもが一人おりました。子どもはある日、怪我をした鴨を見つけて、家に連れて帰り、手当てをしてやりました。おかげで鴨は、すっかり元気になりました。子どもはとても喜んで、鴨に名前をつけ、一日じゅう鴨と一緒に過ごしま...
三題噺ノート(作品)

「鯛にもらった箸」

鯛にもらった箸 昔々、海辺の町に、漁師が住んでおりました。漁師は毎日海に出て、魚を捕っておりました。  今日も漁師は海に出ました。ところが今日は、一匹も魚が捕れませんでした。漁師が仕方なく帰ろうとすると、ぴちゃんと水の音がしました。それは...
三題噺ノート(作品)

「笛を吹く男」

笛を吹く男 昔々あるところに、笛吹の男がいました。男はいつも、笛を吹きながら旅をしていました。  男の笛には不思議な力がありました。男が馬に乗って笛を吹くと、どんな暴れ馬でもおとなしく歩き出します。男が車に乗って笛を吹くと、運転しなくても...
三題噺ノート(作品)

「芝居小屋」

芝居小屋 昔々ある町に、豚飼いの娘がおりました。娘は毎日、たくさんの豚たちの世話をして、忙しく働いておりました。おかげでこの娘の豚たちは、いつも高い値段で売れました。  さて、この町には小さな芝居小屋がありました。毎日夜になると、たいそう...
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