無尽蔵にアイデアを出してくれそうなChatGPTだけど、ひとつの物語作品として作り込んでいくためにはどんなプロンプトを使えばいいんだろう?
世の人々はいったいどうやって…?と思い、ちょっとググってみました。
先に言ってしまうと、やはり実際に物語を作る仕事をしている方のプロンプトがひじょうに参考になりました。どこまでChatGPTに任せるかの違いはあれど、ChatGPTとのやりとりも長く続きます。本当に会話しているかのようなやりとりをスクショで見れるのは興味深いです。
「ChatGPT 物語」でのGoogle検索結果5ページ分から選りすぐってみた(2023.6.19時点)
ちなみに「ChatGPT-4」が有料版として公開されたのは2023年3月15日。それ以後の記事は4だったり3.5だったり比較だったり色々。チャットのスクショがある場合、ChatGPTのアイコンが緑なら3.5、黒なら4のようです。
独自の物語作成プロンプトを公開してくれている記事
物語を作る人のためのChatGPT講座(2023.4.19)
小学生の作文の宿題をChatGPTが手伝う様子が素晴らしかった。あんなふうにひとつひとつ質問してくれて、子どもちゃんが「書けそう!」って思えるところまで連れてきてくれるChatGPTはやっぱりすごいのかも。いや、こうなるプロンプトを書けるうめさんがすごいのだ!
あと本題の、漫画家さんによるストーリー作成支援プロンプトver2.0(無料)とver3.0β(限定公開部分:有料)も紹介されています。無料で読める部分に、これらのプロンプトを使ったChatGPTとの会話のスクショが公開されてるんですが、こんなふうにキャッチボールで仕事を進めていけるのもChatGPTのいいところだなって思いました。
ストーリー作成支援プロンプトver2.0(ChatGPT-4で動くこと前提)はリンク先で公開されています。
ChatGPTだけでAI小説を書いてみた。(2023.3.1)
■ChatGPTだけでAI小説を書いてみた。【アイデア出し〜文章作成のやり方も解説】
ネットでよく見かける「ChatGPTが書いた小説」は、人間の手でかなりの修正を加えたものが多いようので、今回はあえてChatGPTの出力テキストだけで小説の体裁が整えられるよう、上手く誘導ができればと。
https://lifelikewriter.com/chatgpt-novel-writing/
キーワード、仮タイトル、人物の設定(名前なども)、オチ(掌小説なので)、プロット、こちらからの提案、ログライン、から本文執筆・深津式プロンプトを使った初稿、推敲、校正までをやっていて、小説家モードと編集者モードを切り替えつつすすめていくという、これはすごいなーという感じの仕事をしていました。(しかも3月1日の記事なのでChatGPT-3.5を使ってる!)
かなりこまかいやりとりですが、すべてスクショを公開してくださっています。
ChatGPTに提案を求めながらも、途中から自分もChatGPTに提案を重ねて、ストーリーを調整しているのが印象的でした。
こちらもおすすめ:
ChatGPTで「人間らしい」クリエイティブな文章作成をする13のプロンプト例【AIっぽくない】
AI小説家 葦沢かもめ氏直伝!Chat GPTを使った小説の書き方ガイド(2023.3.31)
■超初心者向け:AI小説家 葦沢かもめ氏直伝!簡単ステップでできる!Chat GPTを使った小説の書き方ガイド
葦沢かもめさんへのインタビュー記事です。インタビュアーのハニーさんが実際に、葦沢かもめさんのステップにそってChatGPTとやりとりしている様子がスクショで掲載されています。
私は、Chat GPTを相棒のような感覚で使っています。「あしざわ法典」では、以下の8つのステップを基本的なテンプレートとして紹介しましたが、あくまでも私が便宜的に作ったフレームワークなので、これが正解ということではありません。「あしざわ法典」で紹介しているアレンジ例を好みに合わせて取り入れたりしながら、自分なりのスタイルを作っていくのがいいと思います。もちろん、自分が苦手なステップだけをChatGPTに任せるといった使い方も可能です。
1:小説のアイディア候補の生成
https://colors.ambl.co.jp/how-to-write-nobel-by-chatgpt/
2:主人公の名前とプロフィールの生成
3:必要な役割の生成
4:各キャラクターの生成
5:三幕構成の要点
6:プロットの生成
7:本文の生成
8:タイトル候補の生成
葦沢かもめさんはこんな人:
3週間で100篇小説を書いて、AIを利用した小説で史上初めて星新一賞に入選した話
カクヨム内「自分が読みたい小説をAIに書いてもらう手順」(2023.4.16)
カクヨムで柴田恭太朗さんがプロンプトを公開しています。
ChatGPTに課金してGPT-4をチマチマとをいじっていたら、違う未来が見えて来てしまった
https://kakuyomu.jp/works/16817330655849598126/episodes/16817330655850741947
との事で。
■冒険小説で三題噺を提案させるプロンプト(GPT-4用)
5 adventure Plots music thunder window ja
↑上の行がプロンプトです。何これ? って感じでしょ。でも、ChatGPTにはこの簡単な指示で充分なんです。
上のプロンプトは
「音楽、雷、窓をキーワードとした冒険小説のプロットを5通り提案してください。文章は日本語で書いてください」
と同じことを言っています。
後者の方が人間はわかりやすいですが、どうせChatGPTの中では最初のプロンプトが、トークナイザで変換して解釈されます。翻訳のブレや、限界を超えて情報を盛り込んだときに、あふれたトークンが無視されるのを予防するために私は極力トークン数を減らした効率重視のプロンプトを使っています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330655849598126/episodes/16817330655859667586
この後のプロンプトも公開してくださっていますので、ぜひリンク先で。
ChatGPTとのやりとりのスクショが見れる
AI『ChatGPT』が紡ぎだす物語のプロットをご覧あれ!(2022.12.9/2023.3.20)
■AI『ChatGPT』が紡ぎだす物語のプロットをご覧あれ!|新時代のクリエイターは彼らなのか?
物語のプロットを、いろいろなパターンを試しつつChatGPTに作らせています。物語の掘り下げ、キャラクターの設定(相棒のキャラクターが対象的に書かれているなど、物語の設定における基本を理解しているらしい素振り…とのこと!)、舞台設定や世界観の設定なども作れていました。最後に感想も述べられてます。
ChatGPT-4(AI)に小説を書いてもらった結果が凄い?(2023.3.31)
■ChatGPT-4(AI)に小説を書いてもらった結果が凄い?
ショートショートを書いてもらったやりとり。ほのぼのしてます。
ChatGPT-4を使って、小説を書いてもらいます。ただし、長編を書いてもらっても評価が大変なので、下記のタスクに分けてみました。
- テーマを考えてもらう
- キャラクターを作ってもらう
- プロットを作ってもらう
- タイトルを作ってもらう
- ショートショートを作ってもらう
最終的にタイトルありで、3000文字程度のショートショートが1つ完成することになります。
※ ChatGPT-4にする要望・質問や返ってきた回答は、編集せずにそのまま記載しています。
https://jp.cwstudio.app/media/ai-writing
ChatGPTの楽しみ方(?)
現実世界の正解を求めるんじゃなくて、新しい物語を紡いでもらう使い方が良さそう。
たとえばこんなの↓とか、色々やってみてくれてて面白かった。
絶滅動物を創作して、その名前と特徴、なぜ絶滅したかを教えてください
https://scrapbox.io/kawasima/ChatGPT%E3%81%AE%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%BF%E6%96%B9
ChatGPT-3.5とChatGPT-4の比較
「ウミガメのスープ」をChatGPTは出題できるのか?(2023.4.20)
■「ウミガメのスープ」をChatGPTは出題できるのか? ゲーム体験向上のためにプロンプトチューニングで工夫したこと
水平思考クイズができるかの検証。3.5ではうまくできなかったけど、4はちゃんと理解してる!らしいです。
ウェブ職TVの動画:冒頭から9:30までChatGPT3.5と4の小説出力結果の比較(2023.3.20)
検索結果には入ってなかったんですが…
【最新AI検証】GPT-3.5からGPT-4になったChatGPTの進化がヤバすぎる。
冒頭から9分30秒まで、同じプロンプトをChatGPT-3.5と4に入れて、出力される小説を比較しています。4は内容的にも破綻が少なく文章もわかりやすいようです。
補足:ChatGPT-4を使うには
アカウントからUpgrade to Plusを選び、有料プランに加入する(支払いはクレジットカードのみ)と、GPT-3.5かGPT-4かを選べるようになります。
いつでもキャンセルできるとのこと(キャンセルしても次の契約更新日まで利用可)。キャンセル方法の詳細な説明記事をあげておきます。↓
まとめ
プロンプトを書くのって、ノンコードのプログラミングみたいな感じがします。シンプルな手順が存在するんだなって思いました。さらに言えば、物語にも手順?があるよねって私は考えています。
いろんなプロンプトが紹介されていましたが、試してみて自分が使いやすいようにカスタマイズする必要がありそうだと感じます。
さらに、文章はやっぱり自分で書き直したほうが良い気がします。ChatGPTの小説の文章(プロットではなく、小説の本文として見るなら)は、なんというか、人が呼吸してる感じがあまりないように思えて。
ChatGPTを使って物語を書くなら、できればGPT-4を使うとより良い結果が得られるようです。有料(月20ドル)なのがちょっと悩ましいですが、本当に価値があるかもしれないので、とりあえず一ヶ月試してみても良さそう。
今後、いろんなプロンプトを試してみて、面白い展開になったらまた記事にします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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