小説読書記録

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2021年秋から小説を読み始めました。自分が小説を書くためにです。

書けるようになるために読む!というきっかけで、じつは苦手意識のあった小説というジャンルでした。でも読み始めたら意外に面白く、予想していたよりたくさん読めています。

お金がないのでKindle Unlimited 読み放題で読めるものだけですが、それでも十分楽しめています。Unlimitedを使って大正解でした。

Bookstandアプリで読み終わった小説本の記録をとっていますが、ブログにも記録を残すことにしました。

記録

35年前くらい

若い頃には少しは小説を読みました。小説をと意識してはいませんでしたが。

赤毛のアンシリーズが好きで読みました。それから、人間失格というタイトルを書店で見つけて衝撃を受け(だって、人間失格ですよ!内容が気になりすぎます)、そのまま文庫本を買って帰りました。アガサ・クリスティも何冊も読みました。

覚えているのはこのくらい。

現代の自身の生活と似通った世界の話は苦手でした。少しでも現実から逃げたいと思っているのに、わざわざ現実世界の物語を読みたくありませんでした。学校での人間関係の葛藤、社会での人間関係の葛藤。一秒も考えたくないことでした。

2021年・執筆以前

2021年7月、自分に長編小説が書けるのか実験してみようと思いたちました。ある本を読んでいたら自分にも書けそうな気がしたからです。(詳細は記事にしましたのでご興味あればお読みください。実験・私にも小説が書けるのか?

その本を書いたのはどんな作家なのだろうか。どんな作品を書くのだろうか。そう思って、一冊購入して読みました。当時はセールか何かだったらしく99円で購入しました。

 水鏡推理 松岡圭祐

若い頃の小説に対する苦手意識が年齢を経て薄れていたためか、さほど抵抗なく面白く読み進めることができました。何冊もヒット作がある作家さんだと知ったので、安心して実験に取り組む気持ちになれました。

9月。執筆に入ろうかというときに、本にはこのような指示が書かれていました。

原稿を書くにあたり、小説の例文となる本を数冊用意しましょう。これは貴方が尊敬する作家の、特に文章表現に長けていると感心した本に限ります。

小説家になって奥を稼ごう 松岡圭祐

困りました。小説を書こうという人たちは、小説を読む人たちでもあるのだ。小説を読んでこなかった私には、例文にしたいと思うような文章表現をする作家さんを思いつくことができませんでした。

仕方がないので、Kindle本のサンプル部分を参考に何冊か読み、2冊ほど購入しました。

 あやし 宮部みゆき

 半七捕物帳 01 お文の魂 岡本綺堂

あやしも半七捕物帳も、どちらも淡々とした印象だったので、こういう文章を書きたいかなと思いました。

2021年・執筆後

小説を1本書き終えて、「小説を読みたい」と思うようになりました。次を書くためでもあるし、他の作家さんが作り上げた世界を味わってみたいとも思いました。自分が物語の世界を作り終えて味わった幸せを、他の作家さんも感じているのだろうと想像したのでした。

自分の作品を出版後にチェックするために11月からKindleUnlimitedの利用を始めていたので、Unlimitedで読める小説をたくさんダウンロードして読み始めました。

(当時Unlimited対象だったもので、現在は対象でないものがけっこうたくさんあります)

記録だけにとどめ、物語への感想は書いておりません(ネタバレなしです)。

 生きてさえいれば 小坂 流加

生きてさえいればというタイトルに惹かれました。小説の文体ってまさにこういうものなんだろうなという感じで、慣れていないので読み進むのに少々苦労しました。

 護られなかった者たちへ 中山 七里

 純喫茶トルンカ 八木沢里志

 魔女は甦る 中山七里

 ボクたちはみんな大人になれなかった 燃え殻

 グラスホッパー 伊坂 幸太郎

2022年

元日も小説を読んでいました。

 ヒートアップ 中山七里

「魔女は甦る」の続編。

 スプラッシュ マンション 畠山 健二

 神様の定食屋 中村颯希

 神様の定食屋 : 2 ごちそうさま、めしあがれ 中村颯希

 三叉路ゲーム 麻野 涼

 血の記憶 麻野 涼

 教室が、ひとりになるまで 浅倉 秋成

 笹の舟で海をわたる 角田 光代

 ぼっけえ、きょうてえ 岩井 志麻子

 アラジン 小倉銀時

 夜市 恒川 光太郎

 無貌の神 恒川 光太郎

 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション 綾辻行人・ 鈴木光司・ 井上雅彦・ 福澤徹三・ 今邑彩・ 岩井志麻子・ 小池真理子・ 澤村伊智

 ヒカルの卵 森沢明夫

 るんびにの子供 宇佐美まこと

 わが家 井沢満

 小説 シライサン 乙 一

 運転者 未来を変える過去からの使者 喜多川泰

  稲荷山誠造 明日は晴れか (本のサナギ賞受賞作) 香住泰

2022年3月までの間にここまで読み、そろそろお腹いっぱいになってきたので小説読みをいったんやめました。

その後は別の用事を片付けたり、思いがけず諸事情で実家にひと月泊まることになったりで5ヶ月ほどが過ぎました。

で、次の本を読んだのは8月下旬。

 向日葵の咲かない夏 道尾秀介

ただたんに、その時の私の心情と、選んだ本が合わなかったのだと思いますが、読み終わったあとの気分があまり良くなくて。

次に読む本を探す気持ちにもなれず…。

せっかく読むなら楽しい気持ちになりたいなと、このとき本当に思いました。

*  *  *

この記事を書いた人
たまに、加賀 一
そだ ひさこ

子ども時代はもちろん、大人になっても昔話好き。
不調で落ち込んでいた30代のある日。記憶の底から突如、子ども時代に読んだ昔話の場面がよみがえる。その不思議さに心を奪われて、一瞬不調であることを忘れた。自分は昔話で元気が出るんだと気づいた。

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コメント

  1. 文緒 より:

    読んだことないものばかりです。
    「ぼっけえ、きょうてえ」だけ読みました。
    が、よく意味がわからずに、どこが怖いのかわからず。
    自分は読解力が低いのではないか、と思うことがよくあります。
    あんまりたくさんは読んでいないのですが。
    読むのも遅いと思います。
    自分の歳を考えると、じっくりでいいから心に残る本を読んで、深く理解したいです。

    • 文緒さん
      コメントありがとうございます。
      私、今は読んでばかりなので数は多いかもしれませんが、次を書き始めたらぱったり読めなくなると思います^^;
      同時進行が苦手で。
      この中では「神様の定食屋」が面白く読めました(そしてちょっと泣けました)。

      特に好きな作家さんがいない状態で、適当に目についたものから読んでいる状態です。読みたいなと思っても読み放題対象になっていなくて読んでいない本もあります。
      なるべくレビューの星が多いものを選ぶのですが、読んでみると私の好みじゃなかったりもしますし、難しくてなかなか読み進められず読みかけのままの本もあります。

      何度も読み返したいと思う本に出会えたらいいなと思いますね。

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