昔話っぽいファンタジーなストーリーをパズルみたいに楽しく作る方法模索中

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表題の件、私が15年以上思い続けていることなのですが、なかなか方法を見いだすことができませんでした。

少し補足すると、「パズルのように」と思いついたきっかけは昔話です。同じ出来事が別々の話の中にあらわれたり、同じ役割を別の登場者が演じていたりするのに気づいたから。まるで同じ部品を組み直して別の話を作っているような面白さを感じたのです。

部品をランダムに出現させれば、昔話ふうの新しい物語ができあがっちゃうよね?

と、思ったのです。

今ならできる気がする。ストーリーを作るパズル

15年前は本心ではあきらめていました。昔話を分解したりして何とかならないかとジタバタしてはいたんですが。部品を出現させる仕組みづくりもイメージができませんでした。

こんな感じにジタバタしてました。

でもふと、今ならもっと簡単に考えられると思いました。理由は2つです。

  • 昔話話型カタログの存在
  • 長編小説を書いた経験

昔話話型カタログの存在

部品をそろえるのに、片っ端から昔話の本を買い集めたり図書館で借りたりするのは限界があります。ほぼあらゆる昔話が網羅されているらしい「話型カタログ」の存在は知っていたけれど、手に入らないと思っていました。ところが2016年に新しいものが出版されて、普通に買えるようになっていました。なんという幸運!

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ぼんやりしてた話

※話型のタイトルと、簡単にまとめた文を一覧にして自分で参照するために、そしてついでに公開したら役に立ちそう、と思ってブログ記事を書いていました。しかし、「これってオリジナルコンテンツがほぼないからアウトだよね……」と途中で気づきました。数日間一部公開してたのでご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。モヤモヤなさったと思います、すみませんでした。現在は自分だけ参照できるよう非公開設定にしてあります。

自分だけ見るならブログ記事でなくても良さそうなものですが、複数の媒体で見るのにいちばん使い勝手が良いと感じるので。他にいい方法が見つかったら移行したいです。

2022.1.30追記 グーグルドキュメントを使うことにしました。見出しなどの装飾が不満でブログ記事のほうを選んだんですが、ブログ記事からコピペすれば見栄えがほぼそのまま再現されることがわかりました(マーカーは再現できなくてハイライトを引き直しました)。今後は「いったん非公開記事を作る→グーグルドキュメントにコピペ」して、記事の方は削除という形を取りたいと思います。

長編小説を書いた経験

昔話にしか興味がなかったと言っても過言ではない私が、うっかり読み始めた「小説家になって億を稼ごう」。ここに書いてある創造というのをやってみたくて、その結果長編小説を一本書き上げることができました。そのときのあらすじを作る工程が非常に使えるものだと感じました。

誰が・いつ・どこで・何をする・なぜする・どのようにする」を明確にして40文字1行で。

第一幕が設定、第二幕が対立、第三幕が解決。各分量。出来事を短い文で明確に

つまり、この「短い文」を1単位と考えて、この文を作るための「言葉」を部品と考える。昔話らしい文を作れそうな言葉をカタログから抜き出していけばいい。そう思いついたんです!

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本来は、物語をバランス良く配分するための目安&執筆のためのガイド

ちなみに本来は、「すでに脳内で物語が出来上がっていて、はじめから終わりまで再生して楽しめるレベルになっている前提で、物語をバランス良く配分するために」あらすじを書き出します。

本当にあらすじを書く場合の40文字以内の一行は、5W1Hに気をつけます(文章としての体裁は自分がわかれば良い)。「誰が・いつ・どこで・何をする・なぜする・どのようにする」を明確にです。

このあと、(1)の内容を40文字以内で10行、(2)を20行、(3)を10行で書きます。それからもう少し作業を進めてあらすじを作り終え、これをガイドにして執筆を進めます。

部品のポイントは詳細にしすぎないこと

先ほどのあらすじの配分を参考にして、昔話のカタチを表現してみました。たぶん、こんな感じで物事が進行していくと思います。

この図を何となく意識しながら、部品を適当に置いていって、つなぎの部分は脳内補完という感じで物語ができればいいかな、と思います。執筆のための資料ではなく、物語を空想し始めるためのらくがきなので。

私が考えているポイントは2つです。

  • 誰が・何をする・どのようにする」で十分
  • 昔話らしい、印象的な想像をかきたてる出来事を拾う

ここで部品に5W1Hを入れ込まないのがポイントです。あまり細かい情報が入っていると好きなように空想できないので……。私は時間や場所を決められてしまうと不自由さを感じます。

「どのようにする」は昔話らしさのためには必要だと思っています。これ次第でとても印象的な場面になり、その物語の印象を決めてしまったりするので。

スイッチ(デジタル)か、牛乳瓶のフタ(アナログ)か

スイッチというのは三題噺スイッチのことで、ウェブサイト上で、ワンクリックで三題噺のお題が出てきます。当時流行っていたおみくじCGIの項目を少しカスタマイズしたもので、現在たくさんの方にご利用いただいているようです。ありがとうございます!^_^

このスイッチが面白かったせいもあり、なんとかこれで「偽昔話製造マシーン」にできないかなと思ったのですが、おみくじのカスタマイズではできることに限界がありました。

それ以前、紙に出来事を書いて並べて物語を作ろうと思ったことがありました。

こんな感じのことを考えていました。

デジタルと違って視界に色んなものが入ってくるので想像が刺激されます。並べている以外のフタとかね。

これはこれで楽しかったんですが、アナログなので、広げる場所の確保とか片付けが面倒とか、その他の理由で自然消滅しました。

またか?だけど、JavaScript をまたやっています

いつ頃から自分はプログラミングを気にかけるようになったのかとブログを探してみたところ、

複雑なプログラムを書くのじゃなくて、シンプルなプログラムでも十分機能するように、データそのものを賢く賢く作らなくてはいけない

という感じに悩んでいる記述が2011年6月11日にありました。このときはスイッチのカスタマイズ(言葉選び)に手こずっていたようです。

その後、数年に一度くらいのペースでUnityやJavaやJavaScriptの違いもわからずに挑戦しては挫折することを繰り返し現在に至っています。コロナ自粛で仕事が休みになった2020年の春にもプログラミングを勉強してました。このときはけっこう頑張ったんですが、やはり難しくて挫折しました。(T_T)

そして今なぜか、また JavaScript をやりはじめました。

アナログもアナログにしかない良さがあるけど、スマホで使える手軽さはすごく大きい。そして、普通にウェブサイト上で動けばスマホで使える。スマホアプリ作ろうとかハードル上げる必要ない。ということで、JavaScript。

けど、今回これまでと違うのは「ちょっとずつ自力でわかるようなことをググって付け足していけば何かできそう」というユルい心構え。JavaScriptをマスターしよう!とかは思うのやめました。もう歳とってるし疲れました。

付け足していく過程のダサいJavaScript作品も全部公開しちゃえと思って、サイトも作りました。

何かできそう、の「何か」というのはもちろん、偽昔話製造マシーンですよ。

ちょっとずつ前回に付け足してみたり、違うことをしてみたり、ちょっとずつやっていけば、できるんじゃないか。そんなふうに思えてきたんですよ。

きっと歳のせいで惚けたのです。

まとめ

今までは「難しく考えて、完璧にやろうと考えてた」のかな、と思うんです。そしてそのためにどうすればうまくいくのかわからなかった。

でももう、自分にわかること、自分に理解できることだけで何とかしてみようと思うようになりました。人生100年時代とはいっても、明日はどうなるかわからないし。そして何やらタイミングもよさそうな気がするし。

今年は、本当に偽昔話製造マシーンができるといいなと思いながら、ぼちぼちやっていこうと思います。

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この記事を書いた人
たまに、加賀 一
そだ ひさこ

子ども時代はもちろん、大人になっても昔話好き。
不調で落ち込んでいた30代のある日。記憶の底から突如、子ども時代に読んだ昔話の場面がよみがえる。その不思議さに心を奪われて、一瞬不調であることを忘れた。自分は昔話で元気が出るんだと気づいた。

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