こどものはなし
昔々あるところに、こどもがひとりおりました。
ある日。
お昼の時間に、こどもはお弁当箱を開けました。
お弁当には、ゆで卵が入っていました。
こどもは、ゆで卵が苦手でした。
こどもは、ゆで卵を残して、他をきれいに食べました。
そしてお弁当箱に蓋をして、お昼の時間を終えました。
次の日。
お昼の時間に、こどもはお弁当箱を開けました。
お弁当には、ゆで卵が入っていました。
こどもは、ゆで卵が苦手でした。
こどもは、ゆで卵を残して、他をきれいに食べました。
そしてお弁当箱に蓋をして、お昼の時間を終えました。
またその次の日。
お昼の時間に、こどもはお弁当箱を開けました。
お弁当には、ゆで卵が入っていました。
こどもは、ゆで卵が苦手でした。
こどもは、ゆで卵を残して、他をきれいに食べました。
そしてお弁当箱に蓋をして、お昼の時間を終えました。
そのあとも毎日、こどものお弁当には、ゆで卵が入っていました。
こどもはずっと、ゆで卵が苦手でした。
こどもはずっと、ゆで卵を残して、お昼の時間を終えました。
でも、こどもはちゃんと、大人になりましたよ。
そして大人になったら、ゆで卵もおいしく食べられるようになったのだとさ。
めでたし、めでたし。
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